◇◇
「え〜?ルフィが岡っ引きの親分だって?」
「おうよ。ワノ国で着てたみたいな着物着て、十手っての振りかざして、
やいやい大人しくお縄につきやがれなんて泥棒や何やを取っ捕まえる側だった。」
チョッパーやウソップがそんなことあるかいと腹を抱えて笑い転げ、
ブルックが、
「まさかにルフィさんにそういう願望がおありとも思えませんしねぇ。」
何とも不思議な夢ですねぇと、
小首をかしげて見上げた空を、白いかもめが突っ切って。
「お〜いっ、島影が見えるぞ〜〜っ。」
「何だ何だ、次の島か?」
「え〜? おっかしいわね、まだずっと先のはずなのにぃ。」
もしかしてまたぞろ思いがけない系のハプニングに巻き込まれちゃうのかなぁと。
某所では一膳めし屋の女将だった航海士さんが、やだなぁと眉を下げた
麦わら海賊団の航海途上の一コマでありました。
「あ、そうそう。その岡っ引きの俺に、いちいち手助けしてくれた坊様が居てよぉ。」
「坊さんだぁ?」
夢の話だと小馬鹿にしないその代わり、
何だそれ、馴れ馴れしい奴なんか? 覚えてるほど気に入ったのか?と、
太い眉をぐぐいと下げた剣豪さんへ、
「流れもんの坊さんだったが、それがゾロとそっくりだった。」
「……お?」
それってどういう意味なんだ、
知らねぇよ、人の夢にまで出て来てよぉと。
仲のいいことねぇなんてロビンさんがくすくす笑った、おまけ付きでございます♪
HAPPY BIRTHDAY TO ZORO!!
〜Fine〜 19.11.11.
*書けば書くほど、
しまった、これじゃあゾロ誕の話じゃあないぞ…となってくのが困りものでした。(笑)
船手組というのは、今でいう海上保安庁みたいなもので、
河川や湾岸の警備や監視をしていた奉行組織です。
町方の奉行組織とは別枠で、火付け盗賊改めというのがあったようなもんでしょか。
ロビンさんの付け足しで何とか…出来てないかも、しょぼん
アニメもいよいよのワノ国篇に突入しましたね。
パンクハザードやゾウのお話辺りに先触れを持ってきたほどの設定、
スリラーバークではブルックの影を入れられた死体として、
名刀“秋水”を振るう霜月リューマという剣豪も出て来てましたし。
本誌覗きたいけど我慢我慢です。
めるふぉvv


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